代表挨拶

代表挨拶

私は高校生の時に、米国で行われる国際中高生ロボット競技会であるFIRST Robotics Competition (通称:FRC) に出場しました。この大会はチームを支援してくれるスポンサー企業を自分たちで募ることがルールの1つになっています。日本からFRCに出場する際には、200万円から400万円の資金が必要になります。ロボットを作る技術のみならず、高額の資金を集める力も求められるのが特徴的です。

FRCに出場するための障壁は他にもあります。それはチームの環境です。たとえ同志を集めてチームを組んだとしても、母体となる団体(学校や地域の法人)の存在しないチームは、ルール上FRCへ参加することができません。環境という自らの力では解決できない問題により、貴重な活動のチャンスを奪われてしまうのです。そこで私はFRCに参加する上で、未成年では解決できない障壁を取り払い、中高生に対して”学びの機会が均等に存在する環境”を実現するために、弊法人を設立しました。

私はFRCを未来志向型の理想的な教育プログラムと考え、日本での普及活動を行います。FRCのようなプロジェクト化された教育は、起業やベンチャー志向の教育であると言えるでしょう。実際に何かの新しい事業を始める際には、企画・資金調達のプロセスが必要になります。FRCに参加することによってそれらを一度に経験することができるため、将来のビジョンを明確にするだけでなく、選択の幅を広げることができると考えています。また、大学受験における多様な入試制度の導入からも推察できるように、現代社会では一般に学校で学ぶ内容を越えた力を求められます。その点においても、FRCは日本の未来を担う中高生に多様なスキルを与えるため、良い刺激となるでしょう。

J-REPOの役割は確かな実力と応用力を持った技術者の育成をすることです。目標を実現するためのスキルと、それを活用するための社会的応用力を持ち合わせた人材の育成を行います。そのために、FRC予選会を日本で行うことを一つの目標として掲げ、活動していく所存です。これからのJ-REPOを、どうぞよろしくお願いいたします。

平成 28年 7月 一般社団法人日本ロボット教育推進機構

代表理事 江口 壮哉